フランスの古楽器オーケストラ、レザール・フロリサンによるヨハネ受難曲。
指揮は創設者のウィリアム・クリスティ。
この東京オペラシティでの公演で感じられるのはレザール・フロリサンのほんの魅力の一端でしかないのだろうなと感じさせる、奥深い公演だった。
ウィリアム・クリスティの手の動き含めた身振りが優雅で美しく、合唱と楽器とが溶け合うように感じられる。エヴァンゲリストを除くソロの人たちも出番以外は合唱に加わる。レイチェル・レドモンドのソプラノが個人的にはとても美しくて好きだった。
レザール・フロリサンはウィリアム・クリスティによって1979年に設立された古楽器オーケストラ。バロック音楽を中心としたレパートリーを近年はモーツァルトまで広げてきた。
ウィリアム・クリスティの関心の対象である文化遺産や庭と音楽を結びつけ、音楽祭も毎年行っている。
- レザール・フロリサンは"cultural meeting centre"であるという。その活動は、演奏の環境含め全てを計算して演出しているように思う。
東京オペラシティの一階席の後ろのほうで、前の人の頭の角度によってはステージがほぼ見えないような環境でしか聴けなかったのが残念だ。
シャルトル大聖堂での演奏が公式で紹介されている。こちらは弾き振り。
今年の続きで来年はマタイ受難曲でもやってくれないかなあ。