4年ぶりの海外からの引越公演。しかもゼフェレッリの演出。来ている皆さん待ちに待った、という感じ。チケット代もかなりの高額なのに9割ほどの席が埋まっていただろうか。
演出・美術 フランコ・ゼフェレッリ
指揮 ミケーレ・マリオッティ
フローリア・トスカ ソニア・ヨンチェヴァ
マリオ・カヴァラドッシ ヴィットリオ・グリゴーロ
スカルピア ロマン・ブルデンコ
舞台セットの豪華さは言うまでもない。背景にいる登場人物も多くて、合唱もオーケストラも響きが多層的。
第二幕の書斎のセットが素敵だった。
最初からパワー全開のグリゴーロ。最初はあまり調子が出ていないように見えたトスカ役のソニア・ヨンチェヴァだったけれど、相手に負けじと頑張ったのか調子が上がってきたのか、第二幕あたりから良くなっていった。
2人のアリアは、トスカのアリアって意外と長くてこんなに美しかったのだと思わせてくれた。
それに比べてスカルピアがちょっと存在感が薄めだったといえる。スカルピアの役は本当に難しいと思う。
演奏会形式ではあったけれど4月に同じく東京文化会館でブリン・ターフェルのスカルピアを聴いてしまっているので、それに匹敵するものにはそう簡単には出くわせないか。
最後のカーテンコールまでご機嫌のグリゴーロ。高いチケットだったけれど、やっぱり行ってよかった。
良い席で一度見るのも良いけれど、何度も見れるように安い席もなんとか用意してほしい...