uの芸術鑑賞日記

コンサートや美術展で思ったことを備忘録として。

日越外交関係樹立50周年記念オペラ「アニオー姫」 2023/11/04 昭和女子大学人見記念講堂

日越外交関係樹立50周年記念オペラ「アニオー姫」の日本プレミア公演。初演は9月、ハノイオペラ座で。

www3.nhk.or.jp

キャスト
アニオー姫 ダオ・トー・ロアン
鈴木宗太郎 小堀勇介
占い師 ファム・カイン・ゴック
オーケストラ ベトナム国交響楽団

制作
総監督 本名徹次
作曲 チャン・マィン・フン
演出 大山大輔
(日越外交関係樹立50周年記念オペラ アニオー姫)

オペラというよりもミュージカルに近い感じだった。
ひとつにはあらすじがそう思わせたのだろう。宗太郎とベトナム国王の娘のアニオー姫との恋愛が美しくロマンチックに仕立て上げられすぎている感がある。日越外交関係樹立記念なので仕方ない部分もあるとはいえ、"ありがとう"のあまりの連呼に説教くささを感じてしまう。
もうひとつ、歌手が歌う時は必ずといっていいほど正面を向いていたこと。これはあえての演出か、それとも歌手の力量不足故か。

更にはこういうときに出てくる日本文化ってふるさと(今回はねんねんころりだったけれど)しかないのかなあと思ったり。

いろいろと思うところはあったけれど、新作オペラを安いチケットの値段で聴けるのは貴重な機会。
ベトナム国交響楽団のオーケストラの音がアジアっぽくて異国情緒を感じさせてくれた。