新国立劇場2023シーズン新制作のオペラ、シモン・ボッカネグラの初日。
スタッフ
指揮 大野和士
演出 ピエール・オーディキャスト
シモン・ボッカネグラ ロベルト・フロンターリ
アメーリア イリーナ・ルングガブリエーレ・アドルノ ルチアーノ・ガンチ
パオロ・アルビアーニ シモーネ・アルベルギーニ
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
日本ではあまり上演機会が多くはないというシモン・ボッカネグラ。
シモンが娘のマリアと偶然再会するのは良いとしても、更にフィエスコが引き取って育てていた娘が実は探していた孫娘だったというそのあらすじはそんなことあるかと思わずにいられない。
演奏は始まってしばらく、オーケストラも歌手も小さくまとまっていてどうしようかと思った。
第二幕の終わりあたりからアドルノ役のルチアーノ・ガンチが調子を上げてきて、それに合わせてアメーリアもよくなっていった印象。
今回の一番、というか今シーズンの新国立劇場一番の目玉であろうシモン・ボッカネグラ役のロベルト・フロンターリだが、何だかいまいちだなあと思って見ていた。それでも最後の第四幕は調子が出ていて存在感もあって、表現豊かで良かった。
あとはオーケストラと合唱にもっと音の厚みがあったらなあ。